髪を切るたびに思うこと

髪を切るたびに思うこと

ずっと前から、言いたいけど言えないことがあります。

その一言さえ言えれば楽になれるとわかっているのに、どうしても勇気が出ないんです。

今度こそ、今度こそはと思う分、出来なかったときのショックもまた大きい……

美容室でのいつものやりとりです。

「今日どうする?」

「えーと、上のほうは長さあんま変えないで、襟足短くして……それで……」

小顔に見えるように切ってください。

その一言がいつも言えません。

私は体形こそ標準ですが、顔が丸いため顔だけ見るとややぽっちゃりした印象を受けてしまいます。

どうにか髪型でカバーできれば。いつもそう思うのですが、なかなか「そうしてください」とは言えないのです。恥ずかしくて。

自意識過剰だとは十分わかっているんですが、人間、わかっていてもできないことがあるものです。

ヘアカタログを見せてもらって、小顔効果が云々と書かれたのを指して「これにしてください」と言うことならできそうな気はするんですが、やってみたことはありません。

でもこのままは嫌なんです。

美容室で髪を切る時、顔の丸さが特に気になる恐怖の瞬間があります。

それはカットを終えシャンプーをした後。濡れた髪をタオルでぐるっと巻かれ、顔だけが剥きだしになり、顔の丸さが強調されているあのときです。

あのときほど自分の顔の丸さを思い知らされる瞬間はありません!

鏡に写った自分を見るたびに「ちくしょう!痩せてやる!」と思うのですが……思うだけでは変えられませんよね。

そう、小顔効果云々の前に自力で痩せればいいだけなんですよね。

髪型や美容師さんの腕に頼ったりせずに、自分の力で自分を変えるべきなんですが……

もう何度目かわからない「今度こそ!」を自分に言い聞かせながら、また近いうちに美容室に行ってきます。

子供の記憶力

幼い子供の記憶力ってすごいものがありますね。

5歳の姪っ子は、日曜の朝にやっている女の子向けのアニメのキャラクターの名前を全て覚えています。

過去のシリーズのタイトル、登場人物のフルネーム、変身後の名前、技名、キャラクターの性格、ほぼすべてが頭に入っているのです。

すごいなあと心から感心しましたが、母によれば私もかつてはそうだったのだとか。

私は姪と同じ年のころ、戦隊モノの特撮番組が大好きで、登場人物名、ヒーロー名はもちろん、何十人という敵の怪人の名前とその特徴を丸ごと暗記していて、質問されれば即座に答えることができたんだそうです。

言われて思いだしたのですが、たしかに保育園のころ、親に買ってもらった特撮ヒーローの公式本のようなものを熟読していた記憶があります。

親や保育園の先生にそれに関する問題を出してもらい、即座に答え、それを褒められて調子に乗っていた、という覚えもあります。

あれだけの記憶力を維持できていれば、歴史や地理のような暗記系の勉強は得意だったはず。

しかし今の私はたった16人の徳川の将軍も覚えられなければ、歴代の総理大臣すらフルネームで答えるのは困難です。

あれは子供時代のみの能力だったのだろうか、と思ったのですが、よく考えれば単純に「興味のある/ない」の問題なんですよね。

私や姪っ子はその特撮ヒーローやアニメが単純に好きだったから、覚えようとせずとも勝手に頭にインプットされていった。

これといって興味のない歴史上の登場人物は努力しようと覚えられない。つまりはそういうことなのでしょう。

きっと好奇心の強い子供時代のほうがこういった記憶力は多く見られるのでしょうが、大人だって強い興味・好奇心があれば同じくらいの記憶力は発揮できるようです。

その証拠に、20代の私と50代の母は某有名劇団の舞台に登場する猫のキャラクター27匹の名前を全て記憶しています。

覚える、という働きには、それが好きかという要素が強く関係してくるんですね。